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ここに一枚のセピア色の写真がある。
63年前の母に抱かれているのが生後4か月の私である。
乞食の集団かと見間違えるほどの服装。
戦後3年の東京近郊、今は70万の政令都市となっている相模原市。
6歳まで私はここで育ちました。
母屋の茅葺の屋根、暗い土間、黒光りした廊下。
桑畑、欅の屋敷林。田んぼのあぜ道で遊んだ幼い日の思い出。
やがて十代になると高度成長期の真っただ中という
めまぐるしく変化した時代に育った団塊の世代である。
実際に農家の生活を経験したことのない私がなぜ昔の継接ぎだらけのボロ布、
つまり襤褸(らんる)にたまらない郷愁を覚え25年間も収集へと駆り立てたのであろうか。それは襤褸の布には底辺に生き、家族の為に一生懸命に一針一針縫った、当時の女性たちの愛情を感じるからであり、理屈や時代を越えた本能的に何かを訴えている強いパワーを放っているからだと思う。
おかげ様で、「縁」あって沢山の襤褸が集まってきた。それらの多くは長い間納屋の隅に見捨てられていた為、埃に塗れ汚れている。天気の良い日にこの布を洗い、干すと何とも言えない見事な風合いと色合いに蘇る。その時が、私の一番の至福の時であり、よくぞ100年を越えて、私のところへ来てくれたと感謝の念に手を合わせるのです。
それと同時に何とかしてこの布に、命を吹き込み、花を咲かせ、布が欲している美しい服へと蘇えさせる楽しみがあります。
以前古本屋で見つけた「袈裟の研究」(沢木興道監修)に「糞掃衣ふんぞうえ」という興味深い話があった。糞掃とは、はきだめに捨てられた布、疫病で死んだ病人が着ていた着物の廃棄物で、これをはぎ合せて袈裟にしたものが仏法の中で、一番価値のある物であると書かれてあった。
私の目指している仕事は、大げさに言えば、先人たちの残した古い布を、現代に生かした服をデザインして生かすこと。それが、布の成仏だと思っています。
日本の古い布がモードの服へと生まれ変わり、その服を着た人たちが誇りを持って
大切に着ることが、次代へとその精神が受け継がれていくのだと思います。
これからも皆様のご期待に応える服作りに励んでいきたいと思います。
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