今日は、ギブスは取れないが、包帯が、ハードから、ストレッチする柔らかい包帯に変わった。
右手の動きが少しだけ、楽になった。
気分が良くなったついでに、もう1本観たかった映画「うりずんの雨」を見に
神保町岩波ホール迄行く。
監督は米国人ジャン・ユンカーン。
うりずんとは沖縄で梅雨に入る5月位の季節。
「うりずんの 雨は血の雨 涙雨 礎の魂 呼び起こす雨 」
詠み人 小嶺基子
私たちには沖縄のことをどのくらい知っているのだろう?
130席あまりの席は満席。土曜日というのに若い人は、殆ど居ない。
シニアばかり。
「この世界に、沖縄ほど過酷な第二次世界大戦の遺産はない。
そして、平和と平等を求めるどんな声も、沖縄の人々が語る言葉ほど雄弁ではない。
映画「沖縄うりずんの雨」を観ると、そんな思いにさせられる。
この映画は、沖縄の人々に寄り添いながら、けっして抑制を失わず、私たちの心をしっかりつかむ。
そして、1945年の沖縄戦から戦後の米軍による植民地化、現在の闘争までを導いていく。
この映画を観ることで、私たちは,沖縄の人たちが体験してきた抑圧と差別の歴史を直視させられることになる。
それでもなお、彼らが語る言葉は明快で、威厳にみちているため
観る者に理解や賞賛だけでなく、希望すら抱かせる。
この映画のもっと素晴らしいところである。」
ジョン・ダワー(歴史家)
最後に友人でもある、知花昌一さんの証言があった。
「沖縄のこの場で、自分たちが被る、その基地の状況を取り払う運動を続けていくしかないんだろうなと。
それを続ける。沖縄の人達が負けない限り。いわゆる「基地反対だ」という思いが、めげない限り
基地を無くすチャンスはずーっと続くとおもう。それが、何年続くかわからない。でも必ず人間が
これはおかしいと無くそうというおもいがある。そういう人たちが増え続ければ、その状況は必ず改善できると思う。
そういう風にぼくは期待しています。」
この映画も多くの人に、観てもらいたい。とくに若い戦争を知らない人たちに。
7月31日迄 神保町岩波ホール
以前から観たかった映画「あん」を見に新百合ヶ丘まで行く。
まだ、ギブスは外れないが、やっと、映画をみたい気分になって来た。
樹木希林が演じる、元ハンセン病患者徳江。
ハンセン病患者の今も続く、世間の偏見、差別、苦しみ。
暗い過去を持ち、小さなどら焼きやをしている千太郎。
このふたりの出会い。
絶対に、お勧めの映画です。
多くの方に見てもらいたい。
「あんを炊いているときの私はいつも、あずきのことばに耳をすましています。
それは、小豆がみてきた雨の日や晴れの日を想像することです。
どんなに風に吹かれて小豆がここまでやってきたか、話を聞いてあげること。
そう聞くんです。」
と、徳江は小豆を煮ながら、小豆に声をかける。
どんな、ものにも、言葉を持っていると。
私の仕事、古い布にかけている言葉と同じだなと思いました。
150年もの間、戦争がいくつもあり、時代を経て、私のところにたどり着いた、
布たちに、奇跡を感じます。
その子達をモードとして、世に送り出す。
布たちの声を聞きながら。
今日は、最高の映画を観ました。
ギブスがはずれるのも後、数日。
やりたい構想で頭がいっぱいです。
元気でいると、2週間なんてあっという間なのに、何と長いのでしょう。
三角巾は取れましたが、ギブスはまだまだです。
大分、左使いも上手になりました。
料理は一切出来ません。
日頃何にもしない夫の特訓。
かなり、腕を上げました。台所もキチンと後片付けしながら、出来るようになりました。
以前戴いた、デルフィモーネが、ダメになったので、
近くのお花屋さんで注文しておきました。
自分へのお見舞い。
6月の梅雨の季節、本当に爽やかな花です。
ブルーの麻のブラウスも爽やかです。
ポストの中に、手書きの封書が入っていました。
まあまあ、中を開けると、楽しい絵。
何年もパーキンソン病を患っているYさんから。
この病気に負けそうになると、こうして好きな絵を描くそうです。
お友だちに送るとか。そうすると、「ありがとう」の返事をもらえる事が嬉しい。
みんなを喜ばせることが、好きというYさん。
この絵大切にしますよ。
難病に負けないで!