古布の服・刺し子のコート|杉浦和子の世界、衣・食・住・人の旅

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プロフィール

私は、古布を全国から足で歩いて収集し、服をデザインし、作品を作っている杉浦和子と申します。北は北海道から南は沖縄まで作品展を開催しております。おかげで全国の美味しい食べもの、市場、人、自然の風景、地方の街など、多くの感動、感激そして人の出会いがあります。その情報を皆様にブログを通じてお知らせしたいと思っています。日本だけでなく世界の情報も。杉浦和子の日本、世界の衣、食、住、人の旅にご期待下さい。楽しい発見がきっと見つかりますよ。

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このコートは、刺し子の野良着2枚を合わせて、やっと1枚のコートに仕上げた。リバーシブル仕立て。

刺し子について  木綿が 貴重だった時代には、衣服を長持ちさせる方法が考え出された。特に棉花の育たない寒冷地東北地方では寒さに耐える衣服を用意しなければならなかった。木綿地を2~3枚重ねて木綿糸で刺していく方法を刺し子という。雪の季節が長く、家の中に閉じ込められ長い時間を囲炉裏を囲みながら手仕事としながら過ごした。野良で働くことができなくても、家の中でしなければならない仕事はたくさんあった。このような細かい刺し子が完成するまでに気の遠くなる作業を先人の女性たちは家族のためにやっていた。東北人の粘り強い気質が生んだものでしょう。

マリア書房 襤褸に生きる より

2012年9月4日(火)
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