初誕生日の時に日本では1升餅を背中に背負わせる風習がある。子供に一生涯食べることに困らないようにと願いを込めた親心である。親が子を愛することは今昔も変わらないことであるのに、最近の子供虐待、育児放棄きなど、目を覆うような事件ばかりである。悲しいことである。
子供が、すくすくと健康で育つこと。これは本当に幸せのことである。家族のみんなが健康で暮らせること。なんでもない当たり前のことかもしれない。でも、この当たり前のことが、当たり前でなくなったときに人はどれほど、悲しみ、苦しむことであろうか。初孫のみちるは大きな病気もせず、すくすくの1歳の誕生日を迎えることができた。本当に幸せなことである。私は今から36年前に、生まれた長男は、天使のような可愛い子であったが、何百万人に一人という、血液の難病を持って生まれた。人並みの子供のように外で遊ぶこともできず、小児病棟の病室で、毎日、毎日苦しい闘病生活の末、1歳10か月という可愛い盛りの中、短い生涯を終えた。気が狂いそうだった。死ぬことばかり考えていた。病名を医師から告げられた時、「おたくのお子さんは幼稚園には行かれません」。何のことか分からなかった。後で考えてみたら、3歳までも生きられなかったという意味だった。こうしてすくすくと育っている初孫みちるを見ると、本当に幸せな気持ちで、いっつぱいになる。大きな声で笑い、病気一つしないみちるに神に感謝するのみである。お誕生日おめでとう!