モースは明治10年に明治政府から招きを受け、アメリカから初来日した。
その後も2度に渡り来日する。
モースは大森貝塚を発掘したことで、教科書に載って誰でも知っている。当時の日本の庶民の日常生活を収集して、本国へ持ち帰った超日本贔屓の人物。
今回のモースの収集展示は先祖がいかに粋であり、物を大事にした、130年前の明治時代の日本人の日常生活を窺い知ることができる。
アメリカから来日したモースには、日本人が日常的に普通であるこの日本の風景が、新鮮にうったのでしょうか。
今の日本には、見ることの出来ない風景、そして現代の日本人が失なっている心を展示した見事なモースの特別展でした。
中でも、「こども」に瞠目している。
日本ほど、こどもが大切にしている国はないというのである。
「こどもが蟻のように群れて人が、皆笑い叫んでいる光景は誠に爽快であった。
日本は確かに子供である」と言っている。
さらに「この種の集まりがどれでもいかなる時にでも、大人が一緒になって遊ぶ光景を見てとても嬉しくなった」とも述べている。
かっては日本は子ども天国であった。
「世界中で両親を敬愛し老年者を尊敬することと日本の子どもに如くものはない」
「これは日本人に深くしみ込んだ特性である」とモースは結論ずけているが。
それから130年。子ども虐待。育児放棄。引きこもり。殺人。スマホ、ライン、、、、、この殺伐とした世の中。
もし今の日本をモースが見たならば、どれだけ、仰天し、嘆く事であろうか。
時間があったら是非、お出かけください。
2013年11月23日(土)