このデザインは、狂言衣装、僧侶の袈裟からヒントを得ました。並幅の良さを100パーセント生かしました。なお、唐草模様を説明いたしますと、泥棒の風呂敷というイメージになってしまっているようですが、とんでもない話で、実は唐草模様は仏像を荘厳するため最も美しい模様としてインド、中国から伝わってきました。最初は身分の高い人々の衣料の文様に使われましたが、江戸中期ごろから庶民はこの文様を木綿の藍染めに使い、布団や、風呂敷の模様になりました。たまたま、泥棒がそこの家の唐草文様の風呂敷に包んで逃げたのが、唐草模様=泥棒 ととんでもない事を連想されるようになってしまったのです。唐草模様はとっても荘厳な模様なのですよ。
2013年8月11日(日)