酒袋のコートを作るには、酒袋を50枚は使う。
100年近くも経ているので、袋を開き、良い所だけを裁断する。
皮専用の工業用のミシン(職人さんから譲って貰った工場のようなミシン)で継ぎ接ぎ合わせながら、一枚の布にしていく。
かなりの重労働です。
私の使う酒袋は、修理した糸部分が厚くなっているため、この凄いミシンでも、何本もガキっと針が折れます。
酒袋のコートは世界でも、類の無い、モードの素材です。
そして、もう生産出来ない、絶対数の決まっている滅びゆく、奇跡の布なのです。
世界にも、誇りを持って発信したいと思います。
古布の服。酒袋。
大事にしたいですね。
2012年8月11日(土)