岩波ホールでイタリア映画「海と大陸」を見てきました。|杉浦和子の世界、衣・食・住・人の旅

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プロフィール

私は、古布を全国から足で歩いて収集し、服をデザインし、作品を作っている杉浦和子と申します。北は北海道から南は沖縄まで作品展を開催しております。おかげで全国の美味しい食べもの、市場、人、自然の風景、地方の街など、多くの感動、感激そして人の出会いがあります。その情報を皆様にブログを通じてお知らせしたいと思っています。日本だけでなく世界の情報も。杉浦和子の日本、世界の衣、食、住、人の旅にご期待下さい。楽しい発見がきっと見つかりますよ。

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イタリア映画はイタリア語の勉強の為、見逃さないようにしている。4月6日から神保町岩波ホールでロードショウ「海と大陸」を見に行った。南イタリアから遠く離れた地中海に浮かぶ小さな島、リサノー島。青い海と、明るい太陽のもと、ある家族と、アフリカからの難民の感動の物語である。アフリカからシチリア島近くの島に、難民が海を渡ってやってくるが、途中でほとんどたどりつけずに海で死んでしまう。海岸には沢山の死体がうちあげられるのは日常茶飯事。たとえ漂流しているボートピープルを海で発見しても、通る船は、見て見ぬふりをして通り過ぎてしまい、難民を助けることはしない。うまくいってイタリアのどこかの島に上陸できても、不法入国者ということで、またアフリカに連れ戻されてしまう。アフリカ難民はこのような悲惨な現状なのである。島にはバカンスに若者が青い海、青い空、輝く太陽を求めて沢山訪れる。イタリアの「光」と「影」をえがいた傑作の映画です。難民のサーラは漂着した、実際の女性を抜擢。エマヌエーレ・クリアレーゼ監督。映画を見た後はいつものように、神保町の古本屋街でうろつき、充実した1日でした。

2013年4月8日(月)
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