夫の突然の死|杉浦和子の世界、衣・食・住・人の旅

古布の服や酒袋・襤褸、材料やパッチワークの販売

アトリエ和 襤褸 神奈川 横浜市 大和市

プロフィール

私は、古布を全国から足で歩いて収集し、服をデザインし、作品を作っている杉浦和子と申します。北は北海道から南は沖縄まで作品展を開催しております。おかげで全国の美味しい食べもの、市場、人、自然の風景、地方の街など、多くの感動、感激そして人の出会いがあります。その情報を皆様にブログを通じてお知らせしたいと思っています。日本だけでなく世界の情報も。杉浦和子の日本、世界の衣、食、住、人の旅にご期待下さい。楽しい発見がきっと見つかりますよ。

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夫のデッサン。イタリア旅行フレンッエ、フェーゾレの丘

 

京都旅行

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夫が8月17日に突然逝ってしまった。

10日が経った。

少しだけ、ほんの少しだけ気持ちが落ち着いてきた。

来年金婚式。

半世紀も、共に暮らしてきた。

私の仕事に理解を示し、何時も応援してくれていた、

優しい夫であった。

 

私が、35年前に自宅ショップ「生活工房」を始めた時

生活工房らくがき帳に書いてくれた。

 

 

夫から見た生活工房                      杉浦   宇

妻が生活工房を始めてから、5年になりました。

「やりたいなら、やってみたら」と自宅のリビングの続きに、プラス、アルファーの店

を作りました。

初めての仕事は知り合いの温室から、花の苗を仕入れ、これを、知り合いの友人に売る事から始め、

このわずかなお金を資金に、お客様から喜んでいただけるものを

少しづつ、無理をせず、増やしていきました。

今では、店からはみ出た民具や、骨董に囲まれた中での生活で、

現代の生活様式では味わえない、タイムトンネルで田舎の生活みたいですが

物がとっちらかっていて、時には夫婦喧嘩もしますが、

空間の持つ非日常性や意外性が定着すると、

僕の生活の中で、これが、日常の生活様式になっています。

僕は会社員ですので、直接生活工房にかかわる時間がないのですが

山にリースの素材を見つけに行ったり、

野の花を見たり地方の骨董市に友人を出かけたりして

日常の仕事とは異なる沢山のことを学ぶ時、l

これも生活工房の副産物であると思います。

そして、会社から自宅に戻り、酒を飲みながら、

妻と話す会話の中で、遠くから来てくれたお客さんの事とか、

野の花でいけた作品や、着物をアレンジして作った洋服の事とか、

妻が楽しそうに話すとき

何よりも生活工房を作って良かったなと、思います。

時間を見つけ、また好きな水彩画を描き、皆さんに見ていただきたいと

思っています。

 

 

2019年8月27日(火)
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