母を亡くして2週間。
大事なかけがえの無い友が、癌であっという間に逝ってしまった。
昨晩弔辞を頼まれた。
夜中に泣きながら書いた。
「眞理ちゃん、どうしてそんなに早く逝ってしまったの。
30年も早すぎるよ。
眞理ちゃんと出会ったのは、国立の個展の時だったね。
あれから20年。お客さまを超えた友でした。
どこに行くにも上から下まで私の服を着て上手に着こなしていたね。
とっても買った服を大切にしていて破けると、山のように紙袋に入れて
家にもってきた。
物を大切にするそんな眞理ちゃんが大好きで一生懸命お直ししったけ。
平成19年に雑誌「歴史読本」31回歴史文学賞を受賞して
眞理ちゃんの才能に驚きました。
昨晩、読みかえしてみましたが、すごい資料を徹底的に調べ上げ、史実の事、
細かいところを克明に書いていく。
「孤軍の城」何度読み返しても感動する。
自分の知識を決してひけらかさない才媛の女性。
それが眞理ちゃんでした。
眞理ちゃんとよく旅行もしたね。
出雲、佐渡、沖縄。受賞した小説の舞台となった
岐阜の岩村城も行ったね。
ヨーロッパではフランス。
最後に行ったのは2年前のスペイン。二人の弥次喜多道中。
サンチャゴコンポステラまで足を伸ばしたね。
マドリードでペンション暮らし。
夕方になると無料になるプラド美術館のゴヤを何度も見に通った。
バルセロナではガウディのサクラダファミリア、バスに乗ってモンセラートまで。
これからも眞理ちゃんと100歳になるまで旅をしたかった。
一人で遠い旅に行ってしまうなんて。。
何時ものんびり屋の眞理ちゃん。
癒やしの眞理ちゃん。
眞理ちゃんの笑顔一生忘れないよ。
眞理ちゃんありがとう。」
2017年11月2日 杉浦和子