横浜捺染工場へ|杉浦和子の世界、衣・食・住・人の旅

古布の服や酒袋・襤褸、材料やパッチワークの販売

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プロフィール

私は、古布を全国から足で歩いて収集し、服をデザインし、作品を作っている杉浦和子と申します。北は北海道から南は沖縄まで作品展を開催しております。おかげで全国の美味しい食べもの、市場、人、自然の風景、地方の街など、多くの感動、感激そして人の出会いがあります。その情報を皆様にブログを通じてお知らせしたいと思っています。日本だけでなく世界の情報も。杉浦和子の日本、世界の衣、食、住、人の旅にご期待下さい。楽しい発見がきっと見つかりますよ。

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IMG_0342IMG_0334今回も襤褸の捺染をお願いしたのは、横浜旭区にある創業60年の「丸鈴産業」。

 

第1回目に染色した反物が、残り少なくなった為、第2回目を注文した。

 

今日、染色をするという連絡が昨日あり、全ての予定をキャンセルして、工場に向かった。

 

帷子川沿いにある小さな工場。

 

しかし、その技術は最高の染色技術を持つ。

 

 

横浜は1859年の開港以来生糸の輸出で大きく発展した。多くの染色業者が横浜に集まり

 

その数は100を超えたこともあったそうです。

 

今ではわずかに5か所になってしまった。

 

「捺染」の技術とは木版画のように色ごとに型を作成して熟練した職人さんが手で染めていきます。

 

ここ丸鈴産業では、30年から40年の最高の腕を持った職人さんばかりです。

 

色を出す職人さんはこの道50年。「彼より右に出る腕の良い職人さんはいない」と太鼓判を押す。

 

襤褸の捺染染。本当に難しかった。

 

一度は納得がいかず、トラブルになってしまった。

 

もう出来っこないと半場諦めた。

 

でも、粘り強く職人さんが私の意向に沿うように頑張ってくれて、

 

とうとう、納得の行く、襤褸の染色が出来上がった。

 

 

本当に、鈴木幸夫社長さん、我儘を聞いてくれたギルダ横浜の内藤さん、職人さん達

 

に感謝いたします。

 

良いものを生み出すには、多くの良き人の協力なしは出来ないのですね。

 

自分の力は微力です。

 

 

糊の入ったバケツ。

糊の入ったバケツ。

染める前の真っ白な木綿スムース。

染める前の真っ白な木綿スムース。

型。 昔はシルクだったそうですが、今はポリエステルです。 今回は11色の色を出すため11枚作製。

型。
昔はシルクだったそうですが、今はポリエステルです。
今回は11色の色を出すため11枚作製。

最初の版を置きます。

最初の版を置きます。

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この、染色している姿は花形なのだそうですが、これは最後の20%位。

 

ここに、来るまでの準備作業は80%もあるそうです。

 

何でも、見えない地道な作業が大事なのですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2017年5月12日(金)
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