以前から観たかった映画「あん」を見に新百合ヶ丘まで行く。
まだ、ギブスは外れないが、やっと、映画をみたい気分になって来た。
樹木希林が演じる、元ハンセン病患者徳江。
ハンセン病患者の今も続く、世間の偏見、差別、苦しみ。
暗い過去を持ち、小さなどら焼きやをしている千太郎。
このふたりの出会い。
絶対に、お勧めの映画です。
多くの方に見てもらいたい。
「あんを炊いているときの私はいつも、あずきのことばに耳をすましています。
それは、小豆がみてきた雨の日や晴れの日を想像することです。
どんなに風に吹かれて小豆がここまでやってきたか、話を聞いてあげること。
そう聞くんです。」
と、徳江は小豆を煮ながら、小豆に声をかける。
どんな、ものにも、言葉を持っていると。
私の仕事、古い布にかけている言葉と同じだなと思いました。
150年もの間、戦争がいくつもあり、時代を経て、私のところにたどり着いた、
布たちに、奇跡を感じます。
その子達をモードとして、世に送り出す。
布たちの声を聞きながら。
今日は、最高の映画を観ました。
ギブスがはずれるのも後、数日。
やりたい構想で頭がいっぱいです。