競り場で落とした、麻着物を、その場で解いていく。
目と耳は次から次へと出る、布に釘ずけだが、
手は空いている。
競り落としたきものを、握りハサミで、解いていく。
翌日の夕方家に戻ると、すぐに、洗濯して干す。
朝、取り込み、アイロンがけ。
シミやあなを塞ぎ、デザインして服に仕立てていく。
古布の服を仕立てるのは時間、手間、そしてお金(その会場にいく、旅費、宿泊費)
がかかります。
商店で買ように、好きな品物をお金を出せば好きなだけ
買える訳ではなく
稀少となった、布を、大勢の業者さんの中で競り落とすのですから
大変な、労力なのです。
特に私が必要とする藍木綿、麻は、少なく、
絹物に比べると1割以下しか出て来ません。
いいえ、私のイメージに湧く物と言ったら、それ以下でしょう。
体力のみ。
これも好きでなければ、続かないでしょうね。
好きな仕事を30年近くも続けている私は本当に幸せ者なんでしょうね。
私を支えてくれる、家族、ファンのみなさまに本当に感謝します。
まだまだ、ギネス登録されるまで、頑張りますよ!
2015年6月5日(金)