上布は大麻や苧麻を材料として茎の繊維を手で裂いて糸を作り
1本の糸が長くないので、手で継ぎ合わせて織物用の糸にします。
その糸が切れないように丁寧に織り上げていきます。
1本の糸が髪の毛程の細さ。
世界で類を見ない繊細な技術です。
私の知っているだけで、全国には、越後上布、能登上布、近江上布、奈良、薩摩、宮古
八重山上布があります。
いずれも、上流社会の人の夏の衣服でした。
とにかく、この上布の服は涼しい。
この上布を着ると、夏の疲れが全然違います。
日本の先人たちの知恵です。
2015年5月22日(金)