「怒り」
僕が、一番気をつけているのは「怒り」についてです。
料理をやる責任者は、この怒りをコントロール出来ている人は少ないです。
何故なら怒りを受けながら修業してきて、技術だけでなく、
人格も形成されてきたので、怒りが当然のコミニケーションだからです。
他にも長時間立ち仕事だから、イライラするとか、お給料が少ないとか、
後輩のミス、将来が不安とか、色々あります。
要するに気をつけないとブラッキーになりやすい業種です。
僕も、正直、レストランをオープンして3年位はこのスパイダルに落ちました。
怒りが習慣になるのです。
責任が自分の器を越えるとこうなるのです。
これは一部の職人さんや、料理人の昔からの悪い習慣だと思います。
まして怒りは、暴言や暴力につながります。
これも、悪い習わしです。
なので、お店や会社から怒りをどうやって排除するかが今後の飲食業のキーポイントではないかと思います。
先ずは怒って教えたり、鍛えたりすることが、ナンセンスだよ。と思う習慣が大切だと思います。
体罰は必要とか、それは、もう最低です。
なので、そういう料理人に言いますが、
どんな人でも親がいます。
家族がいます。
その親の前で暴力、暴言できるの?
できないでしょ。そこ迄の覚悟もないでしょ。
下だから、やるんでしょ。上にもやれないでしょ。
クビになる覚悟などないでやっているんでしょ。
捕まる覚悟ないでやっているんでしょ。
で、上が出てきたら、ふてくされながら、謝るんでしょ。
で、反省しないもんね。
習慣になってるもんね。今の時代の子はとか言うもんね。
ほら、だから3流。
「強さではなく、優しさで。
恐怖心ではなく、誇りで、人を動かしなさい」
ジョン、ウエデン。バスケットボールの名監督。
いい言葉です。
* 神奈川県大和市鶴間でイタリアンレストラン’シチリア’を経営