一時間、家を早く出て、駅の反対側になるのですが、遠回りをして、森散歩行ってきました。
少し濃くなった木々。
鳥のさえずり。
赤い草イチゴ。
思い切り深呼吸。
縄文原人、生き返った!
広尾で、3回、個展をして、気がついたこと。
広尾個展のダイレクトメールはほんの、親しい人10枚位しか、出していない。
つまり、お客さまは広尾の商店街を歩いている
たまたま入ってきた一見さんの方ばかりである。
古布の事も全く、知識も無い方が大半。
筒描きも知らない。幟節句旗と大漁旗の区別も分からない。
自分の箪笥にある、絹ものの着物の知識はある。大島紬とか、帯とか。
私の服の素材は祝い節句旗、大きな幕の紋、鯉のぼり、奉納旗、暖簾、野良着、風呂敷などなど。
都会では滅多に見られない布であり、手にも入りにくい。
初めて見たお客さまは、キョトンとして、私が説明しなければ何の布か分からない。
購入して下さる方も
古布が好きなのではなく、良いから、買ってくれるのである。
若い人も、見たこともない面白い服だから、感動してくれる。
良いものは良い。
変な、先入観も無い。
古布であろうと、なかろうと、良い物は時空を超えてよいのである。
でも、古布が稀少になったからといって、昨今、大量生産でプリントして古布風で
売られている。絣、筒描き、半纏、襤褸、幟などなど。
結局、それ風、まがい物は着ていても、愛着が出ず
すぐ飽きて、捨てて、ゴミになるだけである。
物を大切にする心が育たない。