朝8時のバスに乗りパレルモへ向かう。2月に来た時はカタニャーを過ぎた頃から雪をかぶったエトナ山が見えてきたのだが、9月なのではっきりとした姿ではなかった。標高は3323と富士山位。なだらかな丘には、まだ、収穫前のオリーブ、オレンジ、葡萄畑が窓いっぱいに見えてくる。荒涼とした山波の上には、小さな集落があり、どういう人たちが住んでいるのか、想像する。数千年の前の荒れた城壁もみえる。シチリア島を横断する事 2時間。右にテレニア海が見えてくる。海沿いを走って一時間。午前11時にシチリア島州都パレルモに着く。バスターミナルにはマリアが真っ白な服を着て待っていてくれた。8ヶ月ぶりの再会を喜ぶ。マリアの車に乗り換え、行きつけのカペッロという有名な喫茶店でコーヒーを飲み、避暑地スコッベロへ向かう。途中、みちるが火がついたように泣きだした。高速で走る音や慣れない国の空気で疲れがドット出たのだろう。どうあやしても泣き止まなかったが、あゆみさんのおっぱいを飲んで目を腫らして寝てくれた。かわいそうだった。 スコッペロという小さな村に着く。マリアさんの友人の
家を借りて約9日間ここを拠点にして動く事になった。村中の友達に紹介するので「ピァチィレ!」の連発。朝方、台風並の風で寝付かれなかった。今日は次男晶がスペインバルセロナからくる。3ヶ月ぶり。